Doctor’s Voice 医師の声
Yuta Takahashi
家族を支えられるのは
自分しかいなかった
長町院院長髙橋 裕太
SCROLL
My Workstyle
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気兼ねなく有給休暇を取得できる
プライベートも充実 -
不要なこだわりを捨てて診療効率アップ
看護師ともフラットに意見交換 -
週4日勤務も可能
古巣の病院で週1回は後進を指導
Profile
経歴
- 1999年3月 福島県立医科大学 医学部 卒業
- 1999年4月 福島県立医科大学付属病院 第2内科(現消化器内科)
- 2003年10月 第一子誕生
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2007年4月 公立相馬総合病院 消化器科
(副診療部長 兼 福島県立医科大学医学部臨床教授) - 2020年4月 当院入職
Interview


医師の代わりはいるが、
家族に代わりはいない
「お前の家族には、お前の代わりはいないんだよ」——先輩医師のこんな一言が、私の医師人生を大きく変えました。
それまで福島県相馬市にある200床規模の中核病院で消化器科の診療に従事していました。仙台よりもずっと小さな町で、この病院が地域医療の最後の砦であるという責任感があり、そのために家庭を顧みることなく診療に没頭する日々。東日本大震災では甚大な被害を受けた土地です。被災した経験も加わって、地域医療への使命感はさらに強くなっていました。
しかし、仕事中心の生活を続けていくうちに家庭を顧みる時間が減ってしまいました。それでも「自分がいなければ診療が回らない」と、仕事を優先し続けていた私に転機が訪れたのは、ワンオペ状態で家庭が回らなくなってしまった時です。先輩からの助言もあり、私は初めて休職を決断し、その期間は5ヶ月間にも及ぶことになりました。


「自分がいなくても診療は回る」
という発見
休職しても、応援の派遣や他の医療機関との連携により、患者さんに迷惑をかけず診療が継続されていたことに驚きました。一方で、家庭では確かに私でしかできないことがいくつもありました。息子の話を聞くこと、妻をサポートすること。これらは他の誰にも代替できない、父や夫としての役割だったのです。復職後は、以前のような粉骨砕身スタイルを改めました。それでも医療の質を下げたわけではなく、十分に患者さんのお役に立てることがわかり、私の医療観、仕事観が大きく変わったように思います。
息子の進学を機に家族で仙台に転居することになり、福島県まで車で通うのには交通事故を心配する妻が猛反対。これを機に転職を決意しました。健診クリニックも検討しましたが、ルーチンワークの繰り返しを想像すると、やや抵抗があったのも事実です。そんな時、人材紹介会社から当院のことを教わり、すぐに面談を受けました。理事長の山岡先生の気さくな人柄に感銘を受けると同時に、週4日勤務の希望も快く受け入れてくださったことが決め手となりました。たった一度、数十分の会話にもかかわらず「採用します」と言っていただいたのも嬉しかったです。後から理由を尋ねると「人柄が十分伝わってきたから」と言ってくださいました。


医療の質を保ちつつ
高効率な診療システムに驚き
診療のスピードを求められることに最初は戸惑いもありました。これまでの私は、丁寧に対話し、事細かにカルテへ記載するよう心がけてきたつもりでしたが、やり過ぎだったことを山岡先生からのアドバイスによって認識できました。看護師さんが積極的に「次はこちらの部屋へ」「こちらの患者さんの診察をお願いします」と指示してくれます。これが非常に効率的で、結果的に患者さんの待ち時間短縮にもつながっています。
この流れに身を委ねることで、無駄な迷いや悩む時間がなくなり、目の前の患者さんに集中できるようになりました。医師がイニシアチブを取り、こだわりを持つのは大切ですが、それが組織や患者さんのプラスにならないなら、潔く手放すことが必要だと考えています。チーム全体のことを考えて柔軟に判断できるようになったのは、ここに来てからの自分自身の成長と言えるかもしれません。


休むもよし、
他で働くもよし
週4日勤務にしたことで、平日の残り1日は、かつての職場へと車で1時間かけて通い、今も後進の指導にあたっています。旧知のスタッフや患者さんと顔を合わせるのもリフレッシュになりますし、週1回ならちょうど良いドライブだと思えます。
当院は有給休暇も取得しやすく、好きなタイミングで自分の時間を確保できるのは大きなメリットです。「仕事を残したら他の先生に迷惑がかかる」などと心配する必要もなく、気兼ねなく休めることは特に若い先生にとってはよいことだと思います。男女問わず、お子さんが生まれたり、家庭の事情で仕事だけに重きを置けない先生には最適な環境でしょう。
当院の男性医師も育休を取得するようになっていますし、現代的なワークライフバランスを実現できる職場だと思います。ただし、こうした環境を実現できるのは、スタッフ同士の理解や協力があってこそです。自分自身の働き方だけでなく、同僚のことにも気配りできる先生にはぜひ仲間に加わっていただきたいと思います。
Staff Voice
髙橋先生ってどんな先生?
いつもやさしくて、何でも相談しやすい先生(看護師)
お酒が大好きでいつも楽しそうに飲んでいます(医師)
穏やかで、スタッフみんなから愛されています(事務スタッフ)
山岡先生との絶妙なコンビネーションでクリニック全体がまとまります(医師)